2007年4月17日火曜日

起業に際して思う事

 今回の起業と言う考えはある種ポッと出たアイデアでした。
1年前には考えていなかったアイデアでした。
そう考えると、この起業というのは一過性のものであると思われるかもしれません。

 しかし、それまでの準備を立てていたためにチャンスを感じ、実行できるレベルになっていたからこそ本気で思うようになったのだと思っています。

 昔、お坊さんの言っていたことでとても心に残る事があります。
『昔、後に名手と言われるような墓石を彫る人がいました。彼の若い頃墓を彫る事が上手くありませんでした。何年も修行しても、どれだけ頑張っても上手くなりません。そこで悩みながらも修行を続けました。そうやっている時にふと上手く彫れるようになった時が来たらしいです。』
お坊さん曰く
『これは運が良かったからではありません。ここに来るまで色々と修行し、準備しかからこそ最後にコツが分かるようになって墓彫りの極意を会得できたのです』と。

ちゃんと準備してはじめてチャンスを嗅ぐ事ができるようになり、その波に乗ることもできるのです。


『スペインで起業』

スペインに来る際2年半前には考えてもいませんでした。
理由として、
スペインで働く事が難しい。(私の行った学校で日本人でスペインで就職と言う前例はありませんでした)
スペイン語もビジネスレベルではありません。
それ以上に何をしたいのかも分かりません。

 しかし、そんな中でも準備をしていました。上記のお坊さんの話が頭にあったのかもしれません。
『準備あってチャンスを得る』。
何もしていなければ自分の力量不足を理由にチャンスが来てもそのまま見送ってしまいます。それどころかチャンスすらも感じないかもしれません。

スペインでビジネスする際に最低限必要なもの。
それは「スペイン語」と「ビジネスの基本である経営学」の勉強。

学校を卒業後運よくスペインで働けました。
運によるところが多いですがここまでで色々な準備、経験を得ることができ、そして今回の起業を思いついたという事です。

正直言って「スペイン語」もビジネスレベルには程遠い状態です。
ビジネスの経験も自分で会社を運営すると言う事に関して言えば素人です。

しかし何とか手を伸ばせばやれそうなところにいます。
そう思って起業を志しました。

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