2007年2月27日火曜日

ビジネスモデル



それではビジネスの概要に関して説明します。

【ビジョン】
スペインへ日本の新しい文化=『アニメ、マンガ』を伝え、広める。


【基本コンセプト】
日本のアニメ商品のバルセロナでのインターネット・マンガ喫茶兼アニメグッズショップの運営。
 アニメ関連ショップはスペインにも存在するが、「マンガ喫茶」としての店舗はスペイン初。PCも使えるインターネットカフェの役割も兼ねた場所の提供。
基本的なビジネスとして日本のアニメ関連商品のスペインへ輸入・自店舗での販売から卸売り、将来的にはブランド確立後フランチャイズ展開も狙う。


では各事業に関して簡単に説明していこうと思います。

【4P】
よく言われる4P(Product,Price, Place, Promotion)をベースに紹介していきます。

【店舗基本情報】
・想定席数:30~50席(インターネット席:当初5~10台)
・想定床面積:100㎡以上

【1.Product:商品】
・マンガ喫茶:マンガを読める場所。アニメ好きの集まる場所。
・アニメグッズ:スペインで流行っているアニメの日本からの調達。

【2.Price:価格】
・マンガ喫茶:1時間利用料金:2~3ユーロ
・アニメグッズ:商品原価50%

【3.Place:場所】
 バルセロナ。
何故バルセロナ?
(理由1)人口 640万人(スペイン第2の都市),外国人観光客数1位(1280万人/年)観光収入2位
(理由2)アニメ関連の展示会が多い(Salon del Manga:年2回,Salon del Comic:年2回)
(理由3)発起人,パートナーの所在地

店舗はバルセロナの中心街、学校の多い住宅街、アニメショップの多い地区、展示会場の近い場所を検討。

【4.Promotion:販売促進】
Salon del Manga等のアニメイベント等に参加するくらいで、基本的にプロモーションはしない。


【ターゲットマーケット】
ターゲットマーケットは下記の図をご覧ください。


メインターゲットは「バルセロナのアニメマーケット 」でご紹介しましたが
アニメイベント参加者< ターゲットマーケット <30歳
で 25万人以上1,500万人の範囲にあります。

【他社との差別化要因】
当社の強み、他社との差別化要因です。


低価格
商品を直接日本から納入することにより、競合より魅力があり安い商品を提供する。

読体験
マンガを読む場所を提供しより多くのマンガに触れてもらう。そしてマンガを読むことになりリピーターとしてきてもらう。マンガに触れた後にキャラクターに興味を持ちグッズを購入という循環を目指す。

交流
イベントを開催し同じ興味を持つ人との交流の場を提供。


次に当ビジネスモデルの強みについて紹介します。
【SWOT分析】
SWOT分析により会社の強い・弱み(内部要因)、機会・脅威と言う外部要因に分けれての
分析を紹介します。


Strength(強み)
(1)スペイン初のマンガ喫茶による先行者メリット スペイン初のマンガ喫茶展開によりブランドを確立。

(2)商品流通ルート
 人気のあるアニメのほぼ大半が日本のアニメである。その為アニメグッズも日本より輸入している。スペイン現地企業は言葉、距離の壁の為中国関連の流通卸を利用。その為コストが高くなっている。当ビジネスは日本人スタッフが現地と直接コンタクトし商品を低価格で納入し、スペインの顧客へ現在の他社の提供している価格以下で提供する。この場合でも納入コストが低いため他社よりも高い利益率を維持できる。

(3)マネージメントチーム
 当ビジネスに関してスペインのマーケットの理解と日本国内の商品調達のネットワークが一番重要である。スペイン人パートナーはスペイン国内のアニメ事情に詳しく、アニメ関連団体・TV局とのネットワークがありスペイン人が何を欲しているのかの目利きが出来る。
 また日本人スタッフによりその必要な商品を日本より探し、交渉することが出来る。このスペイン・日本への密接した連携が当社の強い競争力の基となっている。

(4)イベント展開
 当ビジネスはマンガを読むスペースの提供、商品の販売のみではなくアニメ・マンガに触れる場としての提供も目指している。イベントを行うことで日本文化の流布を目的とし多くの日本ファンを作ることも目的と考えている。
 運営予定としては下記の内容を検討している。
・アニメによる日本語講座
・コスプレパーティー
・日本文化紹介
また日本に興味のある顧客が多いので日本関連商品のスペイン国内でのマーケティングリサーチ、アンテナショップ的な運営も考えられる。

Weakness(弱み)
(1)小資本による人員/経験不足
 小資本の立ち上げの為に初期より大きな展開が出来ない点。その為大資本の参入により顧客を奪われる可能性がある。対策としては先行者のメリットを使い、常に新しいサービスを提供していく。
 (例)インターネット設置、ゲーム設置、インターネットゲームの提供等。
 経験不足に関しては、この新規形態に関してはスペインで経験者がいないのでどこでも同じである。
その点では日本でのマンガ喫茶の事例を参考にしながら運営を考えていく。

Opportunity(機会)
(1)日本のアニメ人気上昇 マーケットに関しては「バルセロナのアニメマーケット」にて説明しましたが年をおうごとにアニメ展示会への参加者が増え続けています。この傾向は当分変らないと想定されます。

(2)競合が少ない アニメグッズを提供している店はバルセロナ市内で大手で3店舗です。またマンガ喫茶の展開は皆無です。ここに新形態のビジネスを展開できるチャンスがあります。

(4)コスト(人件費、家賃等)が比較的安い
 日本に比べるとスペインでの人件費、家賃が低い。その為BreakEven pointが低く設定できる。

Threats(脅威)
(1)スペインの商習慣
スペイン固有の制度、文化がある。
例えば夏になると8月はバカンスシーズンで多くの国民が休みを取り、店を閉めてしまう。この際顧客の減少が想定される。また日曜には通常の店は定休と法律で制定されたりしているのでこの固有の商習慣を考慮しなければならない。

(2)限定されたマーケット
 まだまだアニメマーケットは小さく、一般には認知されていない。その為小さいマーケットゆえにどれだけのポテンシャルがあるか分からないのが現状である。


【成長展開】
当ビジネスの目標を下記の3つのタームに分別する事ができる

【1ターム】:店舗運営地盤作り期
新規事業の為に大きな最低限の投資での運営を行う。
1店舗を立ち上げ、自力で黒字を出せる仕組み作りを行う。
そこで運営に関しての成功要因、問題要因等実際のビジネスに立ち向かうことでノウハウを蓄積。

【2ターム】:他都市展開(水平展開)
 上記で得たノウハウを利用し他展開。
・他の都市への展開
・フランチャイズ
・店舗運営コンサルティング
・他店舗への商品卸売り

【3ターム】:他ビジネス(垂直展開)
 これまでの経験、ネットワーク、マーケット理解を通して下記の
・権利ビジネス(コミックス、アニメ、グッズ)
・ビジネスコンサルティング(マーケティング調査)
・日本のアニメ教育機関への研修サポート
・日・スペイン両国のアニメ関連事業交流ビジネス
・他ビジネス展開(本格的飲食店、雑貨店)

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