2007年2月27日火曜日

アニメマーケット概要

【世界のアニメ市場】


 日本では既に認知されている日本のアニメ。日本国内では2兆円であり、アメリカにある日本のアニメ関連市場は5000億円あるといわれている。韓国政府の調査では、世界で放送されているアニメ番組の60%が日本製だとされている。「ポケモン」は世界68カ国と2地域で放映され数多くの日本製アニメが世界各国で放映されている。

 欧州でも例外ではなくフランス、ドイツ、イタリア、スペインでもアニメ人気が強い。特にフランスでは日本のアニメ人気が過熱になった。「UFOロボ グレンダイザー」はフランスで視聴率100%を取るということに至るほど人気を博した。その後国内アニメ産業を保護するために海外製アニメを40%に割り当てる制限を課した。


日本のアニメの人気の理由は色々と言われているが例を挙げると

(1)女児向けのアニメ 当時のアメリカのアニメと言えば男児向けの正義ヒーローモノが多かった。しかし日本の漫画は「キャンディ・キャンディ」のように女児向けのアニメを展開。

(2)ストーリー性のあるアニメ 当時のアメリカのアニメのように毎回同じ展開で終わるアニメではなく、ストーリーがあり視聴者を楽しませる要素がある。

(3)身近な素材のアニメ 主人公が特殊な能力を持たないごく普通の人間であり身近な生活等の題材を扱ったこと。そのことで視聴者もより親近感を感じた。

(4)日本独自の文化 日本の忍者、武士の物語は異国の話であり興味をそそる内容であった。
その中でスペインでのアニメ市場はどうであろうか?



【スペインでのアニメ市場】


スペインで放映されるアニメの大半が日本製アニメであり、日本アニメは人気である。下記はその一例である。

(地上派)
・TVE La2:スペイン国営放送2ch 
http://www.tve.es/
日本アニメの例:キャプテン翼、金色のガッシュベル等

・Antenna3:全国の地上派 
http://www.antena3.es/
日本アニメの例:クレヨンしんちゃん等

・Cuatro:全国の地上派
http://www.cuatro.com/
日本アニメの例:ドラゴンボールZ、2人はプリキュア、ナルト等

・La sexta:2006年開設の新しい地上派
http://www.lasexta.com/
日本アニメの例:幽遊白書等

全国区のTV局6局の中で4局はアニメを放送しており、その大部分が日本のアニメである。


・K3:カタルーニャ地方のみの地上派 1日に5つ程度のアニメ番組あり。その80%が日本のアニメ http://www.tv3.cat/
日本アニメの例:ドラえもん,One piece,こち亀,名探偵コナン、犬夜叉等         

(アニメ専用TV)ケーブルTV等で視聴可

・CanalBuzz(娯楽専用番組):専用番組ほぼ全て日本のアニメ。日本で数年前に深夜帯にやっていたマイナーな日本のアニメを放送 
http://www.canalbuzz.tv/ 
日本アニメの例:るろうに剣心、GANTZ、ラブひな等         

・Cartoon network:専用番組 40%が日本のアニメ 日本のアニメ例:しんちゃん、金色のガッシュベル、聖闘士星矢 とアニメ番組に関しては日本のアニメが主導権を握っている。ドラゴンボールZはいまだに毎朝TVで見る事ができる。また傾向としては日本でそれほど流行らなかったものがスペインで人気だったりしている。


(スペインでのアニメ本屋状況)

 さてでは今度はスペイン国内のコミック取扱店を見てみよう。下記のURLがスペイン国内でマンガ(COMIC)を販売している本屋のリストである。
http://www.bibliopolis.org/librerias.htm
COMICと言ってもアメリカンコミックも含まれるので全ての店で日本のマンガが販売しているわけではないことをご了解いただきたい。
スペイン内のコミック取り扱い本屋:220店以上うちバルセロナでは43店舗がある。

(バルセロナでのアニメグッズショップ)

基本的にスペインではアニメグッズ専門の店は無い。アニメの本も一緒に売っているのである。上記の43店舗この店舗全て行ったわけではないが、実際に大手の店は3店舗である。

-NORMA EDITORIAL:この会社は実際日本のマンガの翻訳をもやっている最大手。
-CHUNICHI:中国の人が運営するマンガグッズショップ。日本の商品はここが輸出入しているらしい。
-CONTINUAR:1Fが西洋のマンガ、B1Fが日本のマンガ、アニメグッズ


(バルセロナのアニメ熱)
Salon del Manga:アニメ展示会 2006年11月にバルセロナで開かれたアニメの展示会。入場数6万人。入場制限が行われている程盛況であった。また日本のアニメのキャラクターに扮したコスプレをした若者が多く入場していた。



こんな感じで大盛り上がりでした。

また在スペイン日本大使館の調査(2005年11月)がある。(下図)


この調査からアニメ(コミック)は本来の潜在的需要よりも実際の普及度が多くなっておりその人気を示している。それだけ日本のアニメがスペインで広まっていることを示すのである。

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